Press release -
日立レールがNVIDIAのリアルタイムAI向け新ソリューション「IGX Thor」をモビリティ企業として世界で初めて採用
- 日立レールは、NVIDIA IGX Thorプラットフォームをモビリティ企業として世界で初めて採用しました。これにより、デジタルアセットマネジメントプラットフォームHMAXを通じて、世界をリードするテクノロジーを顧客に提供します。
- IGX Thorは、AIコンピューティングの速度を最大8倍に、接続性を2倍にし、リアルタイムのセンサー処理、AIの思考力、機能安全、企業に対する長期的なサポートを提供します。
- NVIDIAとの取り組みは、インフラに関する専門知識とAIの力を掛け合わせたLumada 3.0のソリューションを展開していくという、日立グループの戦略を補完します。
株式会社日立製作所(以下、日立)の鉄道システム事業を担う日立レールは、このたび、NVIDIAの最新かつ最も強力なプラットフォームであるIGX Thorを、AI主導のデジタルアセットマネジメントプラットフォームHMAXに搭載します。モビリティ企業としては世界で初めての取り組みです。
新しいIGX Thorプラットフォームは、日立レールのHMAXのAIコンピューティングの速度を最大8倍に、接続性を2倍にします。世界をリードする品質を採用することで、日立レールは、列車の運行、信号、インフラの運用と、パフォーマンスの最適化に不可欠なミッションクリティカルなアプリケーションに対し、エッジで強化されたリアルタイムAI処理をお客さまに提供できます。
NVIDIAのIGX Thorプラットフォームを日立レールのHMAXプラットフォームに統合することで、エッジ(列車や関連設備上)で非常に大量のデータを高速で、リアルタイム処理することが可能になります。
最先端のAIアルゴリズムを使用することによって、HMAXプラットフォームは、車両保守に関連する必要な情報のみを運用コントロールセンターに返送されるようにします。この改善された機能により、これまでにない速度で実用的なデータを鉄道などのモビリティの事業者と共有でき、鉄道運行の最適化と予知保全の可能性が劇的に向上します。
日立製作所 執行役専務 鉄道ビジネスユニットCEO/日立レール ダイレクター Giuseppe Marino(ジュゼッペ・マリノ)のコメント
「AIとデータは鉄道システムを変革させます。NVIDIA IGX Thorを採用することで、世界で最も強力なリアルタイムAIパフォーマンスをエッジに直接もたらし、オペレーターが鉄道と関連設備をより適切に最適化できるようにします。この機能により、乗客とオペレーターの両方にとって信頼性、効率性、最適化が強化されます。」
IGX Thorを採用することは、日立が、信頼性の高いAIとデータ技術を交通エコシステム全体に適用するという、包括的な計画に沿ったものです。2024年9月、日立レールは列車、信号、インフラ向けのデジタルアセットマネジメントプラットフォームHMAXを発表しました。
2025年9月、日立レールはワシントンD.C.のすぐ近くに1億ドルの最先端デジタル工場を正式に開設し、北米向けに次世代の高品質なメトロの車両を提供するとともに、日立グループの専門知識とフィジカルAIの展開を通じて業務の卓越性を達成しました。
今回のNVIDIAとの取り組みは、Lumada 3.0ソリューションを通じてAIインフラの力を活用するという日立グループの注力に基づいています。日立グループは、お客さまやパートナーに強力なデジタル技術や変革技術を提供することで、One Hitachiとしてグローバルにお客さまの課題に取り組み、HMAXを幅広い業界や業種に展開することをめざしていきます。
HMAXについて(英語サイト)
https://www.hitachirail.com/products-and-solutions/digital-asset-management/
日立製作所について
日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2024年度(2025年3月期)売上収益は9兆7,833億円、2025年3月末時点で連結子会社は618社、全世界で約28万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.co.jpをご覧ください。