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日立レール、英国でバッテリーハイブリッド車両納入とメンテナンスに関する契約を締結
株式会社日立製作所(以下、日立)の鉄道システム事業を担う日立レールは、英国北東部とロンドンを結ぶGrand Central(以下、グランドセントラル)を運営するArriva Group(以下、アリバグループ)から、電化区間と非電化区間を直通運転できる「トリプルモード」車両45両(5両 x 9編成)の納入と、10年間のメンテナンス契約を受注しました。受注額は、車両納入とメンテナンス契約を合わせて約3億ポンド(約580億円)*1となります。
バッテリーハイブリッドであるトリプルモード車両は、パンタグラフ、バッテリー、ディーゼル発電機のいずれかの電力を使用して走行します。グランドセントラルの全車両を最先端の車両に置き換えることで、地域経済を活性化し、より快適で環境に優しい移動手段を乗客に提供します。
*1 1ポンド=193.5円で換算。
今回の受注は、鉄道規制当局がグランドセントラルの既存の路線アクセス権を2038年まで延長することを許可したことに対応するものであり、英国の鉄道に対するアリバグループの長期的なコミットメントと、英国内およびヨーロッパ全体に持続可能な公共交通ソリューションを提供することを下支えします。
新型車両は日立のニュートン・エイクリフ工場で製造され、英国の製造拠点における雇用と技術の保護に貢献します。また、列車のバッテリー製造については、工場や広範なサプライチェーンにとって新しく高度な製造機会をもたらします。本案件は、英国政府の産業戦略と経済成長の両方をサポートし、バッテリー製造のハブとしての英国北東部における役割を確固たるものにします。
新しい列車では座席数が20%増えるため、新たに年間40万席を英国北東部、ヨークシャー、ロンドン間を移動する乗客に提供できます。また、トリプルモード機能により、将来他のさまざまな路線で使用することができ、CO2排出量と騒音の両方を低減することが期待されています。
新型車両は2028年に納入され、Angel Trains(以下、エンジェルトレインズ)から10年間リースされます。
アリバ UK トレインズ Managing Director, Amanda Furlong(アマンダ・ファーロング)氏のコメント
「この大規模な投資は、私たちの英国市場へのコミットメントを強調しています。私たちは、サービスの行き届いていないコミュニティを地域や国内の中心地とつなぎ、持続可能な列車の旅を容易に選択できるようにすることを誇りに思います。これらの最高クラスの環境に優しい列車は、人気のグランドセントラルサービスのより快適な旅と、乗客数の段階的な増加を実現します。私たちのネットワークが拡大するにつれて、さらなる車両発注を発表し、雇用とより広範な経済的利益を提供することを楽しみにしています。」
英国運輸大臣 Heidi Alexander(ハイディ・アレクサンダー)議員のコメント
「英国の首相と私が、日立やニュートン・エイクリフ工場にとって重要な発注をお祝いしてからわずか4カ月後、この新たな3億ポンドの投資は、英国北東部の鉄道製造の未来を形づくるさらなる一歩となります。この画期的な取引は、私たちが掲げているPlan for Change(変化に向けた計画)*2が成果を上げていることを証明しています。投資のための適切な環境を作り出し、それが高度なスキルを必要とする雇用を支え、経済成長を促進し、人々の生活に真の改善をもたらします。この新しいバッテリー技術は、より環境に優しい旅を乗客に提供するだけでなく、21世紀に相応しい鉄道を提供し続けることで、ここニュートン・エイクリフ工場の高度なスキルと将来を見据えた雇用を促進します。」
*2 英国政府が推進している経済成長策の一環で、地方自治制度の改革、自治体の権限の拡大や、地方の経済活性化と生活水準の向上をめざす。
英国ノース・イースト市長 Kim McGuinness(キム・マクギネス)のコメント
「私は市長として、ダーラム州における日立の将来と、ニュートン・エイクリフ工場で働く何百人もの人々の雇用を確保することを最優先事項の一つにしています。アリバによる最先端の列車への3億ポンド(約580億円)*1の発注は、私たちが成功していることを表しています。これは、日立とその高度なスキルを持つ労働力にとって素晴らしいニュースであり、英国北東部の先進的な製造技術に真の自信があることを示しています。近い将来、サンダーランド、ヨーク、ロンドンを結ぶグランドセントラルの全車両が私たちの地域で製造されることを誇りに思います。」
日立レール Chief Director of UK & Ireland, Jim Brewin(ジム・ブルーウィン)のコメント
「英国北東部で近代的な鉄道が誕生してから200年の節目に、ニュートン・エイクリフ工場で革新的なバッテリートレインが開発されることは象徴的です。より安価で、より環境に優しく、より信頼性の高い移動を提供するバッテリートレインは、今日の鉄道の新しく高度な製造機会をもたらすことを意味します。昨年、この先駆的なバッテリー技術の試験が成功し、アリバグループとエンジェルトレインズは、日立の1,700万ポンド(約32億円)*1 の研究開発投資の成果を、英国で製造される最初のバッテリートレインとして享受します。」
エンジェルトレインズ COO, David Jordan(デイヴィッド・ジョーダン)氏のコメント
「最先端のトリプルモード列車への数百万ポンドの投資は、グランドセントラルの乗客に大きなメリットをもたらし、イングランド北部のコミュニティをつなぎ、重要な経済成長を促進します。この最新の開発は、昨年末に日立レールとのバッテリー試験が成功裏に終了した勢いのまま、既存および新規の車両におけるバッテリー技術の変革の可能性を示しています。」
新しく納入される車両は、今回の先駆的な技術によって、CO2排出量と燃料消費量を約30%削減します。列車はCO2排出ゼロのバッテリーモードで駅に出入りできるため、都市部の大気の質を改善し、騒音を減らすことができます。また、新しい列車は、既存の車両よりも20%多くの座席を備え、乗客の需要増加に対応し、公共交通機関の利用を促進します。乗客は、より多くの荷物置き場、座席の電源、電子予約システムの利用が可能となります。
日立製作所について
日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」という3セクターの事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。3セクターの2023年度(2024年3月期)売上収益は8兆5,643億円、2024年3月末時点で連結子会社は573社、全世界で約27万人の従業員を擁しています。
詳しくは、日立のウェブサイト(https://www.hitachi.co.jp/)をご覧ください。